【雪国】施主の年間発電データ全公開!一条工務店の太陽光発電は元取れる?

【雪国】施主の年間発電データ全公開!一条工務店の太陽光発電は元取れる?

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ぽんず
ぽんず

こんにちは!

i-smart施主のぽんずです!

一条工務店といえば「太陽光パネルと蓄電池」。

一条工務店オリジナルだから安いと言っても元取れないんじゃない?

と、不安に感じていませんか?

この記事では、営業さんのシミュレーションではなく、僕が実際に東北の雪国で1年間暮らして記録した、ごまかしのないリアルな電気収支をすべて公開します。

売電で儲ける時代はもう終わり。

これからの太陽光は、発電した電気をいかに「自家消費」して電気代を節約できるかが勝負です。

この記事を最後まで読むと、雪国でも太陽光システムが本当に有効なのか、そして大容量蓄電池がなぜ必要なのかが、具体的な数字でハッキリとわかりますので、ぜひご一読ください。

はじめに:この記事のデータと前提条件

我が家の建物スペック

はじめに、この記事でお見せするデータが、どのような家のものなのか、前提となる我が家のスペックを簡単にご紹介します。

詳細な間取りや仕様は控えますが、近い環境の方の参考になれば嬉しいです。

  • 建物タイプ:一条工務店 i-smart
  • 延床面積:約45坪
  • 建築エリア:東北地方(雪国
  • 家族構成:5人

特に

雪国で太陽光って本当に発電するの?

と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。

ぽんず
ぽんず

冬場のリアルな発電量も含めて正直に公開しますので、ぜひ参考にしてください。

太陽光・蓄電池の搭載スペック

続いて、この記事の主役である太陽光パネルと蓄電池のスペックです。

  • 太陽光パネル搭載容量:約10kW
  • 蓄電池容量:14.08kWh(7.04kWh × 2台)

一条工務店の標準仕様でも蓄電池は1台ついてきますが、僕の家ではオプションでもう1台追加し、合計2台の蓄電池を搭載しています。

なぜ2台も?

と疑問に思うかもしれませんが、これこそが売電よりも「自家消費を最大化するための我が家のこだわりポイントです。

2台目の蓄電池を導入するメリット・デメリットや、どんな人におすすめなのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。結論から言うと、僕は導入して大正解でした。

この蓄電池2台体制が、後ほど解説する電気の収支にどう影響してくるのか、ぜひ注目してみてください。

電気の契約プランと単価(2024年度)

最後に、我が家の電気の契約状況です。

この「単価」の違いが、この記事で最も重要なポイントになります。

  • 電力会社:東北電力
  • 料金プラン:よりそう+スマートタイム
  • 売電単価16円/kWh
  • 買電単価
    • 日中時間(8時~22時):約37円/kWh
    • 夜間時間(22時~翌8時):約26円/kWh

見てください、この価格差を。

太陽光が発電する日中に電気を買うと1kWhあたり約37円もするのに、同じ時間帯に電気を売っても、たったの16円にしかなりません。

この事実こそが、

ぽんず
ぽんず

売電で儲けるのは難しい。これからは自家消費の時代

と考える最大の理由です。

さて、前提条件の説明はここまでです。

次章から、いよいよ我が家の1年間のリアルな電気収支をすべてお見せします!

【データ全公開】一条工務店の家!1年間のリアルな電気収支

お待たせしました!

この章では、僕が1年間(2024年7月~2025年6月)にわたって記録した、我が家の電気にまつわるデータをすべて公開します。

シミュレーションではない、リアルな数値をご覧ください。

結論:年間の発電量が消費量を上回りました!

まずは結論から。

1年間の電気の収支をグラフにまとめました。

年間電気収支グラフ(改善版)

ご覧の通り、1年間の総発電量が、家庭で使った総消費量を大きく上回るという結果になりました!

具体的な数字を見てみましょう。

  • 年間の総発電量:13,687 kWh
  • 年間の総消費量:10,914 kWh

その差は、なんと +2,773 kWh です。

これはつまり、「我が家は1年間を通して、自分たちで使う以上のエネルギーを創り出した」ということです。

雪国である東北地方に住んでいても、一条工務店の大容量太陽光パネルならこれだけのパフォーマンスを発揮してくれます。

もちろん、これはあくまで年間のトータル収支。

次のパートでは、月ごとの詳細なデータを見ながら、季節による変動や「売電」「買電」の実態をさらに深掘りしていきます。

月別の発電量 vs 消費量!リアルな1年間の動き

それでは、月ごとの「発電量」と「消費量」を比較した、より詳細なデータを見ていきましょう。

このシンプルな数字の動きにこそ、太陽光発電のリアルな実態が隠されています。

月別電気収支
発電量 (kWh) 消費量 (kWh) 収支 (kWh)
2024/07 1,668 800 +868
2024/08 1,423 759 +664
2024/09 1,359 668 +691
2024/10 1,074 576 +498
2024/11 871 844 +27
2024/12 325 1,367 -1,042
2025/01 310 1,351 -1,041
2025/02 883 1,259 -376
2025/03 928 1,146 -218
2025/04 1,358 841 +517
2025/05 1,602 670 +932
2025/06 1,886 633 +1,253

この表から読み取れる、季節ごとの特徴を分析してみましょう。

夏の分析(7月上旬~9月下旬):エアコンフル稼働でも有り余る発電力

この時期は、エアコン(冷房)がフル稼働。

当然、電気の消費量は多くなります。

しかし、それ以上に発電量が凄まじい。

7月には1,668kWhも発電し、消費量800kWhを差し引いても、868kWhもの電気が余る計算です。

夏の高い電気代を気にせず、快適に過ごせるのは太陽光発電の大きなメリットです。

秋の分析(10月~11月上旬):最高の節約シーズン

10月は、エアコンも床暖房も使わない、1年で最も過ごしやすい季節。

消費量は576kWhまで落ち込み、発電量との差は+498kWhと大きく開きます。

まさに太陽光発電のゴールデンシーズンと言えるでしょう。

冬の分析(11月中旬~3月):床暖房と雪のダブルパンチ!正念場の季節

11月中旬から、一条工務店の代名詞でもある全館床暖房のスイッチをON。

ここから消費量が跳ね上がります

そして、このデータで最も注目すべきは12月~3月です。

12月、1月は消費量が1,300kWhを超える一方、発電量は300kWh台にまで激減。

収支は-1,000kWhを超える大幅なマイナスに。

これは日照時間の短さに加え、パネルに雪が積もって発電できないことが大きな原因です。

しかし、ここで注目したいのは、発電量が完全にゼロにはなっていない点です。

雪の晴れ間や、パネルから雪が滑り落ちた瞬間などに、健気に発電してくれていることが分かります。

2月、3月は少しずつ発電量は回復してくるものの、まだ床暖房を使っているため消費量に追いつかず、収支はマイナスのままです。

これがメーカーのシミュレーションでは見えにくい、雪国における太陽光発電のリアルです。

【春~初夏の分析(4月~6月):驚異のV字回復!】

厳しい冬を乗り越えると、状況は一変します。

4月には床暖房を使いながらも、日照時間が長くなることで発電量が消費量を上回り、収支はプラスに転じます。

そして、床暖房がOFFになる5月、6月はまさに圧巻。

特に6月は発電量が1,886kWhと年間ピークを記録!

消費量との差はなんと+1,253kWhと、冬のマイナスを補って余りあるほどの圧倒的なパフォーマンスを見せてくれます。

このように、季節によって発電量と消費量は大きく変動し、冬場には赤字になる月もあります。

しかし、大切なのは「年間を通したトータル収支」です。

では、このリアルな数字を基に、次章では「売電と自家消費、結局どっちがお得なのか?」を徹底的に考察していきます!

売電はオマケ!太陽光は「自家消費」でこそ真価を発揮する

さて、前章では1年間のリアルな電気の収支を見てきました。

冬場には赤字になる月もありましたが、年間トータルでは発電量が消費量を大きく上回る、という素晴らしい結果でしたね。

この章では、そのデータを基に「なぜ僕が『売電はオマケ』で『自家消費こそが正義』だと考えるのか」その理由を徹底的に解説していきます。

売電単価<買電単価!だから「売るより使う」が圧倒的にお得

まず、もう一度この数字を見てください。

  • 電気を売る値段(売電単価):16円/kWh
  • 電気を買う値段(買電単価):日中 約37円/kWh

この差が全てを物語っています。

例えば、天気の良いお昼に1kWhの電気を発電したとします。

この1kWhを電力会社に売れば、あなたの手元には16円が入ります。

しかし、もしこの1kWhを売らずに家で使ったらどうなるでしょうか?

本来であれば、電力会社から約37円で買わなければいけなかった1kWh分の電気を、買わずに済んだことになります。

つまり、同じ1kWhの電気でも、売れば16円の価値しかないものが、家で使えば約37円の価値になるのです。

その差は、なんと21円

この事実を前にして、「発電した電気は、どんどん売った方がお得だ!」と考える人は、もういないのではないでしょうか。

FIT(固定価格買取制度)が始まった当初は売電単価が高かったため、「売電で儲ける」という考え方が主流でした。

しかし、売電単価が下がった今、その常識は完全に過去のものです。

これからの太陽光発電は、「いかにして発電した電気を売らずに、家庭内で使い切るか(=自家消費するか)」が、節約効果を最大化する鍵となります。

蓄電池2台体制!日中の発電を夜間に回す最強の節約術

自家消費が大事なのはわかった。でも、昼間に発電して使いきれなかった電気はどうするの?

その答えこそが、蓄電池です。

特に、我が家が採用した「蓄電池2台(14.08kWh)」という大容量システムが、自家消費を最大化するためにどう役立っているのか、夏と冬のリアルな使い方をご紹介します。

【夏の蓄電池】有り余る電気を貯めて、夜も電気買いません!

夏の晴れた日、我が家の太陽光パネルは凄まじい勢いで発電します。

その結果、蓄電池2台があっという間に満タンになり、お昼の12時前には100%充電が完了してしまいます。

それ以降に発電した電気は、家庭で消費する分をまかない、それでも余った分がようやく「売電」に回っていきます

そして夜。

日中に貯めた電気をどんどん使っていきますが、翌朝、太陽が昇って再び発電が始まる時点で、蓄電池の残量はまだ20%も残っているんです。(※我が家は残量10%を下回らない設定にしています)

つまり、一日中、1kWhも電気を買うことなく生活できているということです。

ちなみに、その間の我が家の電気の使い方はというと…

  • エアコンは寒いくらいガンガンにつける
  • 衣類乾燥機を2台まわす
  • 食洗機も毎日まわす

これだけ贅沢に電気を使っても、買電はゼロ

これが大容量太陽光&蓄電池システムの威力です。

【冬の蓄電池】安い夜間電力を貯めて、高い日中に使う!

一方、太陽がほとんど発電してくれない冬。

ここでも蓄電池2台が大活躍します。

屋根に雪が積もれば、当然発電は期待できません。

しかし、我が家が契約している「よりそう+スマートタイム」は、夜間の電気代が安く設定されています。

そこで、蓄電池の運転モードを切り替え、「夜間の安い電力を買ってきて、蓄電池に充電する」という使い方をするのです。

そして、電気代が高い日中。

床暖房などで夏場とは比べ物にならないほど電気を消費しますが、そこで使うのは「夜の間に蓄電池に貯めておいた、単価の安い電気」です。

これにより、冬場の高い電気代を大幅に抑えることができます。

発電しない時期でも、蓄電池は「電気のタイムセール」を可能にする、最強の節約ツールとして機能してくれるのです。

【PR】太陽光の効果を最大化する、2つの追加アクション

太陽光と蓄電池を導入して満足している僕ですが、「もっと効果を高めるためにできること」が2つあります。

これから家を建てる方、すでにお住まいの方、それぞれにとって有益な情報なので、ぜひ参考にしてください。

①家づくり編:複数社の比較検討で後悔を防ぐ

もし、あなたがこれから家づくりを始めるなら、絶対に一条工務店以外のハウスメーカーも検討してください。

え、ここまで一条工務店を推しておいて?

と思うかもしれません。

しかし、僕が一条工務店に決めて満足しているのは、他のハウスメーカーと比較検討した上で、「やっぱり一条工務店が自分たちに一番合っている」と納得できたからです。

家づくりは、人生で一番高い買い物。

「あっちのハウスメーカーも見ておけばよかった…」と後悔しないためにも、最初から一社に絞るのは危険です。

とはいえ、一社ずつ住宅展示場を回るのは本当に大変ですよね。

そこでおすすめなのが、「持ち家計画」という無料の一括資料請求サービスです。

スマホやパソコンから簡単な情報を入力するだけで、あなたの希望に合った複数のハウスメーカーのカタログや資料を、自宅にいながらまとめて取り寄せることができます。

まずは情報収集から。

たくさんの選択肢の中から、あなたの理想の家づくりをスタートさせてください。

②電気代編:電力会社のプラン見直しで固定費を削減

すでに太陽光発電を導入している方、あるいは導入を検討している方に、ぜひ一度試してほしいのが電力会社のプラン見直しです。

我が家のように、太陽光発電のスタイルに合った料金プランを選ぶことで、節約効果は大きく変わります。

しかし、「どの電力会社が自分に合っているのか分からない…」という方がほとんどではないでしょうか。

そこでおすすめなのが、国内最大級の電力・ガス比較サイト「エネチェンジ」です。

現在の電気の検針票を用意して情報を入力するだけで、年間でいくら電気代が安くなるのかを無料で診断してくれます。

もちろん、診断したからといって必ず契約する必要はありません。

「今のプランが最適なのか?」を知るだけでも価値があります。

固定費を賢く見直して、太陽光発電の効果をさらに高めましょう!

まとめ:一条工務店の「大容量太陽光&蓄電池」は絶対に採用すべき!

今回は、僕の家の1年間のリアルな発電量と消費量のデータを基に、一条工務店の太陽光&蓄電池システムの有用性について解説しました。

最後に、この記事のポイントをまとめます。

  • 年間を通せば、雪国でも発電量が消費量を上回る!
  • 売電単価が安い今、発電した電気は**「売るより使う(自家消費)」が圧倒的にお得。**
  • **「大容量蓄電池」**があれば、夏の余剰電力や冬の安い夜間電力を活用し、自家消費を最大化できる。

結論として、僕は一条工務店の「大容量太陽光&蓄電池システム」を心から採用して良かったと思っています。

初期費用は決して安くありませんが、電気代の高騰が続くいま、「電気を自給自足できる安心感」は何物にも代えがたい価値があります。

そして何より、電気代を気にせず、夏も冬も快適な室温で過ごせる生活は、本当に豊かだと感じます。

この記事のリアルなデータが、これから一条工務店で家づくりをされる方、太陽光発電を検討されている方の、少しでも参考になれば嬉しいです。

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